靖国神社の宮司が退任へ 天皇批判で
2018年10月12日
↑靖国神社に合祀されている戦没者に敬意を表し、頭を下げる右翼団体のメンバー
日本の靖国神社は10日、小堀邦夫宮司が退任する意向だと発表した。小堀宮司は、神社内の研究会で天皇陛下を強く否定する発言をしたとして波紋が広がっていた。
週刊誌の報道によると小堀宮司は、靖国神社を訪れないことで、明仁天皇が靖国神社を潰そうとしているとの考えを語った。
靖国神社は東京にあり、戦没者250万人が眠るとされるが、第2次世界大戦の戦争犯罪者として有罪判決を受けた戦犯も合祀(ごうし)されており、議論も多い。近隣国、特に中国との緊張関係の大きな要因ともなっている。
来年に退位が予定される明仁天皇は、これまで一度も靖国神社を訪れていない。
一方で天皇陛下は、戦時中に日本と敵対した国々との和解を模索してきた。
明仁天皇は、中国と朝鮮半島での日本軍の行為について、哀悼の意を表明してきた。また、戦死者を慰霊するため、太平洋の戦地もたびたび訪問している。これらの行動に、日本の右翼団体が反発することもあった。
6月20日に神社内の研究会であった小堀宮司の発言は、週刊ポストが公表した。
小堀宮司は「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていく(中略)今上陛下は靖国神社を潰そうとしている」と述べ、天皇批判という禁忌を破った。
同宮司はまた、皇后となる雅子親王妃が神道を「嫌い」なので、明仁天皇が退位すれば、徳仁皇太子と雅子妃は靖国神社を参拝しないだろうとも語った。
BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員はこの発言流出について、日本の保守の多くが天皇についてどう考えているかを垣間見るめったにない機会だと話している。
靖国神社当局は声明を発表し、小堀宮司の発言は「極めて不穏当」だったと言及。また、同宮司が宮内庁を訪れ陳謝したと明かした。宮内庁は皇室関係の事務を監督している。
靖国神社は、今月中に新たな宮司を選出すると述べた。
明仁天皇の父で、戦時中に天皇だった裕仁天皇は、1978年に第2次世界大戦のA級戦犯14人が合祀されて以降、靖国神社を訪れなかった。
裕仁天皇と明仁天皇は靖国神社を訪れていないが、安倍晋三首相を含む何人かの有力政治家は参拝しており、反発を呼んでいた。中でも中国は最も激しく参拝を批判している。
靖国神社とは 1869年、明治天皇の時代に建立された 戦没者250万人の魂を祀(まつ)っている 戦時中の首相で、1948年に処刑された東条英機元首相など、有罪判決を受けた戦犯数百人も合祀されている 靖国神社当局は、数千人の市民も眠っていると強調している 中国と韓国は靖国神社を、日本の残虐行為を賛美するものと捉えている (英語記事 Yasukuni Shrine: Chief priest to quit after criticising Japan's emperor)
参照元:BBC
安倍政権を支える神社界が大揺れ!靖国神社と神社本庁の「異常事態」
2018/10/4(木) 7:00配信
靖国神社宮司の「天皇批判」
第4次安倍改造内閣が発足、社会保障制度改革、生涯現役社会、女性活躍社会の実現などを掲げているが、安倍晋三首相の“宿願”は、敬愛する祖父・岸信介元首相の遺志を継ぐ憲法改正である。
改憲に関しては、下村博文・憲法改正推進本部長のもとで作業を進め、「自民党のリーダーシップで秋の臨時国会への改正案提出を目指す」と、言明した。
改憲を支える一大勢力が神社界である。全国8万の神社を傘下に持つ神社本庁は、1969年、政治団体の神道政治連盟を発足させ、憲法改正に取り組んできた。
また、田中恆清・神社本庁総長は、改憲の中核を担う日本会議副会長で、16年正月、初詣で賑わう各神社に署名簿を置かせ、「憲法改正1000万人署名活動」を主導した。
その神社界が、改憲作業を加速させる重要な時期を迎えて揺れている。
『週刊ポスト』は、10月1日、靖国神社トップの小堀邦夫宮司が、6月に行なわれた「第1回教学研究委員会定例会議」の席上、「今上天皇は靖国神社を潰そうとしているんだよ」と、衝撃的な発言をしている事実を明かし、音声データを公開した。
小堀宮司の苛立ちは、今上天皇が即位以来、一度も靖国を参拝していないところから発している。このまま、親拝(天皇の参拝)がなければ、その後も見込まれないとして、「今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」と、続けている。
明治2年、官軍側犠牲者の慰霊顕彰のために創建されて以降、靖国神社は政治体制の移り変わりのなかで揺れ動いてきた。
戦後、象徴天皇制のもと、昭和天皇は靖国にも距離を置くようになったが、なかでも靖国にA級戦犯が合祀(78年)されたことで、「だから、私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」という気持ちが、「冨田メモ(冨田朝彦元宮内庁長官が昭和天皇の非公開発言を記したメモ)」に、記されていた。
今上天皇は、その意を受け継いだように靖国には参拝せず、戦没者慰霊は、サイパン、パラオ、フィリピンと現地に赴いて行なった。そのことに関し小堀宮司は、「どこを慰霊の旅で訪れようが、そこに御霊はないだろう? 遺骨はあっても。違う? そういうことを真剣に議論をし、結論をもち、発表することが重要やと言っているの」と語り、前述の「靖国潰す発言」が飛び出した。
神社本庁総長の「開き直り」
小堀発言の裏にあるのは、身も蓋もない「天皇利用」である。
改憲派にあるのは、象徴天皇制は護持しつつ、「天皇を崇敬することが日本の伝統を継承することにつながる」という思いだろう。その天皇が、参拝、合祀など様々に生じた論争のなかで選択した決断と、それによる行動を、損得だけで評価する小堀宮司の発言は、「靖国の宮司がその程度か」と、改憲派の保守層を落胆させた。
小堀宮司は、大学院などを経て伊勢神宮に奉職。宮司を補佐する禰宜職に就いていた。任期途中で退任する徳川康久前宮司の後任として選ばれ、今年3月、着任した。
推薦したのは、靖国神社責任役員でもある田中・神社本庁総長である。
小堀氏は、神道政治連盟会長の打田文博氏とも親しく、それが選定にも影響した。現在、神社本庁は就任8年目の田中総長が、打田氏を右腕に支配体制を築いており、靖国は神社本庁に属さない単立の宗教法人ながら、靖国にも影響力を及ぼしたといえる。
だが、その田中氏も強権支配体制への批判が渦巻くなか、9月11日、思わず、「これ以上の批判は耐えられません。今日で総長を退かせていただきます」と、口走った。私は、この退任模様を、直後に配信した本サイトで記事化(『神社本庁で今なにが…? 強権支配を批判された「ドン」が辞意表明の怪』)、「朝日新聞」も9月17日、「辞任の意向を表明」と、「新聞辞令」を出した。
しかし、2週間以上、経っても、一向に辞める気配を見せなかった。
「神道政治連盟の打田会長を始めとした側近が、『辞めることはない』と、止めたんです。確かに、任期途中で外部から辞めさせられるシステムはないから、本人が前言を翻せばそれで済む。既得権を得ている側近や取り巻きは、“勝手”に辞められては困るんです」(有力神社神職)
ただ、田中-打田体制の綻びは、既に、誰の目にも明らかだ。
それは、富岡八幡の女性宮司殺害事件、全国八幡神社の総本宮「宇佐神宮」で起きた宮司退任要求の署名活動、利権追及の神社本庁元部長を有無をいわせず馘首し、訴訟に発展した問題などに表われている。
安倍人気と裏腹なもの 神社本庁も日本会議も、実は強圧支配が馴染む組織ではない。私は、その原型を森友学園の籠池泰典氏に見た。
日本会議の源流ともいえる生長の家の信者となり、森友学園創業者の娘・詢子さんとの結婚を機に幼稚園経営に携わる。バブル期を機に、拝金主義が横行し、精神性が失われ、国旗国歌がないがしろにされる状況に、教育者として危機感を覚えていた頃、教育勅語に出会う。
夫婦、親子、兄弟の情を説き、地域社会や国への貢献を訴える内容に感化され、園児たちに暗唱させ、森友学園は「愛国教育」で知られるようになり、籠池氏は97年の日本会議創設に参加、運営委員となった。
森友学園の方針と園児達の愛らしさに惹かれたスピリチュアルな安倍昭恵夫人は、名誉校長を引き受け、安倍首相は賛同していた。
安倍夫妻と籠池夫妻は同根である。そして安倍保守政治の美しい国と愛国、それを取り戻すための教育改革、国の形を整えるための改憲は、二極化のなかで保守に流れる国民を惹きつけた。
安倍政権への高い支持率と、安倍一強の原因は、そこに求められる。だが、強固な保守思想に裏打ちされていないだけに、意外に脆く、空虚だ。
改憲の柱になると思われた靖国で、小堀宮司が精神的支柱であるはずの天皇を批判、強圧を批判された田中総長が引退表明しながら前言を翻すみっともなさは、そのまま改憲へ向かって突き進む安倍首相の前途多難につながる。
それは、誰にも明快な説明ができない安倍人気と、実は裏腹なのである。
参照元 : 現代ビジネス
上の記事を読んで、ほとんどの国民は天皇は悪くない、利用されているんだと思うだろう。
私から言わせれば、これらの記事は国民を騙し、目逸らしする洗脳記事としか思えません。あたかも神社本庁総長や靖国神社の宮司が天皇を利用しているだけであり、天皇は悪くない、天皇が可哀そうだという印象付けのプロパガンダとしか思えません。
神道政治連盟メンバーの大半が自民党議員であり、神道政治連盟議員懇談会の現会長は安倍晋三なのです。
wiki/神道政治連盟
なんと安倍晋三は、天皇の親戚であり、副総理の麻生太郎も親戚。歴代総理の大半が天皇の親戚なのです。
そして極めつけは、神社本庁の総裁は今上天皇の実の姉である池田敦子。
神社本庁は天皇の宗教であり、神社の元締め、総本山である。そして日本会議のメンバーの大半が自民党議員であり、この日本会議と神社本庁は繋がっている。
ここまでの根拠があるのに、なぜ「天皇利用」という見解になるのか?意味不明・・・
明らかに黒幕は天皇である。そして天皇の子分が安倍晋三や麻生太郎、靖国神社や統一教会、創価学会。”天皇は利用されてるだけ”などという洗脳プロパガンダは辞めろ。黒幕は紛れもない天皇一族である。
街宣右翼や日本第一党などの似非保守の皆さん、天皇崇拝のバカ右翼の皆さん、天皇批判した靖国神社の宮司に抗議しないんですか?靖国神社を批判しないと、つじつまが合いませんよ。(笑)
2018年10月12日
↑靖国神社に合祀されている戦没者に敬意を表し、頭を下げる右翼団体のメンバー
日本の靖国神社は10日、小堀邦夫宮司が退任する意向だと発表した。小堀宮司は、神社内の研究会で天皇陛下を強く否定する発言をしたとして波紋が広がっていた。
週刊誌の報道によると小堀宮司は、靖国神社を訪れないことで、明仁天皇が靖国神社を潰そうとしているとの考えを語った。
靖国神社は東京にあり、戦没者250万人が眠るとされるが、第2次世界大戦の戦争犯罪者として有罪判決を受けた戦犯も合祀(ごうし)されており、議論も多い。近隣国、特に中国との緊張関係の大きな要因ともなっている。
来年に退位が予定される明仁天皇は、これまで一度も靖国神社を訪れていない。
一方で天皇陛下は、戦時中に日本と敵対した国々との和解を模索してきた。
明仁天皇は、中国と朝鮮半島での日本軍の行為について、哀悼の意を表明してきた。また、戦死者を慰霊するため、太平洋の戦地もたびたび訪問している。これらの行動に、日本の右翼団体が反発することもあった。
6月20日に神社内の研究会であった小堀宮司の発言は、週刊ポストが公表した。
小堀宮司は「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていく(中略)今上陛下は靖国神社を潰そうとしている」と述べ、天皇批判という禁忌を破った。
同宮司はまた、皇后となる雅子親王妃が神道を「嫌い」なので、明仁天皇が退位すれば、徳仁皇太子と雅子妃は靖国神社を参拝しないだろうとも語った。
BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員はこの発言流出について、日本の保守の多くが天皇についてどう考えているかを垣間見るめったにない機会だと話している。
靖国神社当局は声明を発表し、小堀宮司の発言は「極めて不穏当」だったと言及。また、同宮司が宮内庁を訪れ陳謝したと明かした。宮内庁は皇室関係の事務を監督している。
靖国神社は、今月中に新たな宮司を選出すると述べた。
明仁天皇の父で、戦時中に天皇だった裕仁天皇は、1978年に第2次世界大戦のA級戦犯14人が合祀されて以降、靖国神社を訪れなかった。
裕仁天皇と明仁天皇は靖国神社を訪れていないが、安倍晋三首相を含む何人かの有力政治家は参拝しており、反発を呼んでいた。中でも中国は最も激しく参拝を批判している。
靖国神社とは 1869年、明治天皇の時代に建立された 戦没者250万人の魂を祀(まつ)っている 戦時中の首相で、1948年に処刑された東条英機元首相など、有罪判決を受けた戦犯数百人も合祀されている 靖国神社当局は、数千人の市民も眠っていると強調している 中国と韓国は靖国神社を、日本の残虐行為を賛美するものと捉えている (英語記事 Yasukuni Shrine: Chief priest to quit after criticising Japan's emperor)
参照元:BBC
安倍政権を支える神社界が大揺れ!靖国神社と神社本庁の「異常事態」
2018/10/4(木) 7:00配信
靖国神社宮司の「天皇批判」
第4次安倍改造内閣が発足、社会保障制度改革、生涯現役社会、女性活躍社会の実現などを掲げているが、安倍晋三首相の“宿願”は、敬愛する祖父・岸信介元首相の遺志を継ぐ憲法改正である。
改憲に関しては、下村博文・憲法改正推進本部長のもとで作業を進め、「自民党のリーダーシップで秋の臨時国会への改正案提出を目指す」と、言明した。
改憲を支える一大勢力が神社界である。全国8万の神社を傘下に持つ神社本庁は、1969年、政治団体の神道政治連盟を発足させ、憲法改正に取り組んできた。
また、田中恆清・神社本庁総長は、改憲の中核を担う日本会議副会長で、16年正月、初詣で賑わう各神社に署名簿を置かせ、「憲法改正1000万人署名活動」を主導した。
その神社界が、改憲作業を加速させる重要な時期を迎えて揺れている。
『週刊ポスト』は、10月1日、靖国神社トップの小堀邦夫宮司が、6月に行なわれた「第1回教学研究委員会定例会議」の席上、「今上天皇は靖国神社を潰そうとしているんだよ」と、衝撃的な発言をしている事実を明かし、音声データを公開した。
小堀宮司の苛立ちは、今上天皇が即位以来、一度も靖国を参拝していないところから発している。このまま、親拝(天皇の参拝)がなければ、その後も見込まれないとして、「今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」と、続けている。
明治2年、官軍側犠牲者の慰霊顕彰のために創建されて以降、靖国神社は政治体制の移り変わりのなかで揺れ動いてきた。
戦後、象徴天皇制のもと、昭和天皇は靖国にも距離を置くようになったが、なかでも靖国にA級戦犯が合祀(78年)されたことで、「だから、私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」という気持ちが、「冨田メモ(冨田朝彦元宮内庁長官が昭和天皇の非公開発言を記したメモ)」に、記されていた。
今上天皇は、その意を受け継いだように靖国には参拝せず、戦没者慰霊は、サイパン、パラオ、フィリピンと現地に赴いて行なった。そのことに関し小堀宮司は、「どこを慰霊の旅で訪れようが、そこに御霊はないだろう? 遺骨はあっても。違う? そういうことを真剣に議論をし、結論をもち、発表することが重要やと言っているの」と語り、前述の「靖国潰す発言」が飛び出した。
神社本庁総長の「開き直り」
小堀発言の裏にあるのは、身も蓋もない「天皇利用」である。
改憲派にあるのは、象徴天皇制は護持しつつ、「天皇を崇敬することが日本の伝統を継承することにつながる」という思いだろう。その天皇が、参拝、合祀など様々に生じた論争のなかで選択した決断と、それによる行動を、損得だけで評価する小堀宮司の発言は、「靖国の宮司がその程度か」と、改憲派の保守層を落胆させた。
小堀宮司は、大学院などを経て伊勢神宮に奉職。宮司を補佐する禰宜職に就いていた。任期途中で退任する徳川康久前宮司の後任として選ばれ、今年3月、着任した。
推薦したのは、靖国神社責任役員でもある田中・神社本庁総長である。
小堀氏は、神道政治連盟会長の打田文博氏とも親しく、それが選定にも影響した。現在、神社本庁は就任8年目の田中総長が、打田氏を右腕に支配体制を築いており、靖国は神社本庁に属さない単立の宗教法人ながら、靖国にも影響力を及ぼしたといえる。
だが、その田中氏も強権支配体制への批判が渦巻くなか、9月11日、思わず、「これ以上の批判は耐えられません。今日で総長を退かせていただきます」と、口走った。私は、この退任模様を、直後に配信した本サイトで記事化(『神社本庁で今なにが…? 強権支配を批判された「ドン」が辞意表明の怪』)、「朝日新聞」も9月17日、「辞任の意向を表明」と、「新聞辞令」を出した。
しかし、2週間以上、経っても、一向に辞める気配を見せなかった。
「神道政治連盟の打田会長を始めとした側近が、『辞めることはない』と、止めたんです。確かに、任期途中で外部から辞めさせられるシステムはないから、本人が前言を翻せばそれで済む。既得権を得ている側近や取り巻きは、“勝手”に辞められては困るんです」(有力神社神職)
ただ、田中-打田体制の綻びは、既に、誰の目にも明らかだ。
それは、富岡八幡の女性宮司殺害事件、全国八幡神社の総本宮「宇佐神宮」で起きた宮司退任要求の署名活動、利権追及の神社本庁元部長を有無をいわせず馘首し、訴訟に発展した問題などに表われている。
安倍人気と裏腹なもの 神社本庁も日本会議も、実は強圧支配が馴染む組織ではない。私は、その原型を森友学園の籠池泰典氏に見た。
日本会議の源流ともいえる生長の家の信者となり、森友学園創業者の娘・詢子さんとの結婚を機に幼稚園経営に携わる。バブル期を機に、拝金主義が横行し、精神性が失われ、国旗国歌がないがしろにされる状況に、教育者として危機感を覚えていた頃、教育勅語に出会う。
夫婦、親子、兄弟の情を説き、地域社会や国への貢献を訴える内容に感化され、園児たちに暗唱させ、森友学園は「愛国教育」で知られるようになり、籠池氏は97年の日本会議創設に参加、運営委員となった。
森友学園の方針と園児達の愛らしさに惹かれたスピリチュアルな安倍昭恵夫人は、名誉校長を引き受け、安倍首相は賛同していた。
安倍夫妻と籠池夫妻は同根である。そして安倍保守政治の美しい国と愛国、それを取り戻すための教育改革、国の形を整えるための改憲は、二極化のなかで保守に流れる国民を惹きつけた。
安倍政権への高い支持率と、安倍一強の原因は、そこに求められる。だが、強固な保守思想に裏打ちされていないだけに、意外に脆く、空虚だ。
改憲の柱になると思われた靖国で、小堀宮司が精神的支柱であるはずの天皇を批判、強圧を批判された田中総長が引退表明しながら前言を翻すみっともなさは、そのまま改憲へ向かって突き進む安倍首相の前途多難につながる。
それは、誰にも明快な説明ができない安倍人気と、実は裏腹なのである。
参照元 : 現代ビジネス
上の記事を読んで、ほとんどの国民は天皇は悪くない、利用されているんだと思うだろう。
私から言わせれば、これらの記事は国民を騙し、目逸らしする洗脳記事としか思えません。あたかも神社本庁総長や靖国神社の宮司が天皇を利用しているだけであり、天皇は悪くない、天皇が可哀そうだという印象付けのプロパガンダとしか思えません。
神道政治連盟メンバーの大半が自民党議員であり、神道政治連盟議員懇談会の現会長は安倍晋三なのです。
wiki/神道政治連盟
なんと安倍晋三は、天皇の親戚であり、副総理の麻生太郎も親戚。歴代総理の大半が天皇の親戚なのです。
そして極めつけは、神社本庁の総裁は今上天皇の実の姉である池田敦子。
神社本庁は天皇の宗教であり、神社の元締め、総本山である。そして日本会議のメンバーの大半が自民党議員であり、この日本会議と神社本庁は繋がっている。
安倍政権の黒幕と指摘される日本会議と神社本庁、その違い
2016.10.22 16:00
いま、「神社本庁」の存在感が急激に増している。安倍政権と密接な「日本会議」より先鋭的な思想を持つとされ、その関連団体「神道政治連盟国会議員懇談会」には300人以上の国会議員が加盟している。
日本会議と神社本庁。ともに安倍政権の“黒幕”のように指摘されるが、その思想から成り立ちまで両団体の性質は大きく異なる。季刊「宗教問題」編集長の小川寛大氏がレポートする。
安倍晋三首相の思想が色濃く反映されていると言われる自民党の憲法改正草案(2012年4月発表)。国防軍の保持や「家族は、互いに助け合わねばならない」といった規定が盛り込まれ、保守陣営からは高く評価されているものの、リベラル側からは激しい批判が巻き起こった。
こうした安倍政権の思想的背景に、政治団体の存在を指摘する声は多い。
たとえば日本最大の保守系市民団体である日本会議、そして全国の神社約7万9000を束ねる組織・神社本庁などである。この両団体の存在を安倍政権の“黒幕”のように語る声さえある。だが、両団体を同一の性格を持つ団体と見るのは正確ではない。
簡潔にいえば、日本会議とは1970~1980年代にかけて結成された、文化人や宗教者らによる反共産主義の政治団体を母体とし、日本国憲法を中心とする戦後日本の体制を「時代に合った形に変える」と言って改憲などの運動を進めている組織である。一方で神社本庁の政治姿勢とはズバリ、反米、戦前回帰である。
双方とも「保守的な主張をする団体」ということでは共通するが、神社本庁の方がある意味で“先鋭的”なのだ。両団体とも「日本会議国会議員懇談会」や「神道政治連盟国会議員懇談会」といった関係団体を持ち、自民党の政治家とパイプがあるとされているが、より具体的な影響力を保持しているのは日本会議の方だとされている。
一方の神社本庁の思想は、それほど自民党と親和性が高くない。彼らの思想が色濃く反映されているものに、たとえば神社本庁の広報・機関紙的な役割を担う『神社新報』という新聞がある。この新聞の論説欄などに頻繁に登場するのが、大日本帝国憲法への賛辞にも近い肯定的評価だ。
ここ数年の紙面をざっと点検すると、「(憲法改正は)帝国憲法にまで遡って明治の先人による自主憲法制定過程の苦心とその精神を学び、今日に活かすといふ道程を取るべきだ」(2013年9月16日付)、「(憲法改正運動は)明治の帝国憲法こそが指針となってくる」(2012年5月21日付)といった具合だ。
日本の神道とは、その頂点に祭祀王たる天皇をいただく教義体系を持つところから、当然のようにその政治的姿勢は保守・右派である。日本国憲法を改正せよとの主張も、神社界は戦後一貫して叫び続けてきた。
ただし、同じく憲法改正を党是とする自民党が今、「憲法を現在の国際・社会環境に合致させるため」というスローガンの下でその取り組みを進めるのに対し、神社界は「大日本帝国憲法という理想に帰る」という形で憲法改正の必要性を叫ぶ。
●おがわ・かんだい/1979年、熊本県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。宗教業界紙「中外日報」記者を経て、季刊「宗教問題」編集長に。
参照元 : NEWSポストセブン
2016.10.22 16:00
いま、「神社本庁」の存在感が急激に増している。安倍政権と密接な「日本会議」より先鋭的な思想を持つとされ、その関連団体「神道政治連盟国会議員懇談会」には300人以上の国会議員が加盟している。
日本会議と神社本庁。ともに安倍政権の“黒幕”のように指摘されるが、その思想から成り立ちまで両団体の性質は大きく異なる。季刊「宗教問題」編集長の小川寛大氏がレポートする。
安倍晋三首相の思想が色濃く反映されていると言われる自民党の憲法改正草案(2012年4月発表)。国防軍の保持や「家族は、互いに助け合わねばならない」といった規定が盛り込まれ、保守陣営からは高く評価されているものの、リベラル側からは激しい批判が巻き起こった。
こうした安倍政権の思想的背景に、政治団体の存在を指摘する声は多い。
たとえば日本最大の保守系市民団体である日本会議、そして全国の神社約7万9000を束ねる組織・神社本庁などである。この両団体の存在を安倍政権の“黒幕”のように語る声さえある。だが、両団体を同一の性格を持つ団体と見るのは正確ではない。
簡潔にいえば、日本会議とは1970~1980年代にかけて結成された、文化人や宗教者らによる反共産主義の政治団体を母体とし、日本国憲法を中心とする戦後日本の体制を「時代に合った形に変える」と言って改憲などの運動を進めている組織である。一方で神社本庁の政治姿勢とはズバリ、反米、戦前回帰である。
双方とも「保守的な主張をする団体」ということでは共通するが、神社本庁の方がある意味で“先鋭的”なのだ。両団体とも「日本会議国会議員懇談会」や「神道政治連盟国会議員懇談会」といった関係団体を持ち、自民党の政治家とパイプがあるとされているが、より具体的な影響力を保持しているのは日本会議の方だとされている。
一方の神社本庁の思想は、それほど自民党と親和性が高くない。彼らの思想が色濃く反映されているものに、たとえば神社本庁の広報・機関紙的な役割を担う『神社新報』という新聞がある。この新聞の論説欄などに頻繁に登場するのが、大日本帝国憲法への賛辞にも近い肯定的評価だ。
ここ数年の紙面をざっと点検すると、「(憲法改正は)帝国憲法にまで遡って明治の先人による自主憲法制定過程の苦心とその精神を学び、今日に活かすといふ道程を取るべきだ」(2013年9月16日付)、「(憲法改正運動は)明治の帝国憲法こそが指針となってくる」(2012年5月21日付)といった具合だ。
日本の神道とは、その頂点に祭祀王たる天皇をいただく教義体系を持つところから、当然のようにその政治的姿勢は保守・右派である。日本国憲法を改正せよとの主張も、神社界は戦後一貫して叫び続けてきた。
ただし、同じく憲法改正を党是とする自民党が今、「憲法を現在の国際・社会環境に合致させるため」というスローガンの下でその取り組みを進めるのに対し、神社界は「大日本帝国憲法という理想に帰る」という形で憲法改正の必要性を叫ぶ。
●おがわ・かんだい/1979年、熊本県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。宗教業界紙「中外日報」記者を経て、季刊「宗教問題」編集長に。
参照元 : NEWSポストセブン
ここまでの根拠があるのに、なぜ「天皇利用」という見解になるのか?意味不明・・・
明らかに黒幕は天皇である。そして天皇の子分が安倍晋三や麻生太郎、靖国神社や統一教会、創価学会。”天皇は利用されてるだけ”などという洗脳プロパガンダは辞めろ。黒幕は紛れもない天皇一族である。
街宣右翼や日本第一党などの似非保守の皆さん、天皇崇拝のバカ右翼の皆さん、天皇批判した靖国神社の宮司に抗議しないんですか?靖国神社を批判しないと、つじつまが合いませんよ。(笑)