2015年3月1日日曜日

【川崎中1男子殺害】加害者の少年が在日という噂が拡散され、それがヘイトスピーチや嫌韓につながる状況も

【川崎・男子中学生殺害】犯人情報デマ拡散で“マスゴミ化”するネット

2015.02.27 06:50



容疑者が明らかになっていない段階でネットが暴走している

2月20日に川崎市の多摩川河川敷で中学校1年生の上村遼太君(13)が無残な姿で見つかった殺人死体遺棄事件。高校生をふくむ8人組の不良少年グループが関与しているといわれているが、相手が未成年ということもあって警察の捜査やメディア報道が慎重になっており、もどかしさを感じている人は多い。

その苛立ちが一部ネットユーザーの正義感を暴走させ、「犯人」とされる複数の少年の実名や顔写真が拡散される事態となっている。

ネットに真偽不明の「犯人情報」あふれる

週刊誌報道などによって断片的に加害者グループの情報は伝わってきているが、いまだ警察は犯人を特定する情報を発表していない。また、事件の背景についても全貌は明らかになっていない状況だ。

にもかかわらず、ネット上では同月19日に横浜・野毛山公園の男子トイレで14歳の男子中学生が暴行された事件との関係がまことしやかにささやかれている。この暴行事件が発生した直後、被害者の知り合いと見られる人物が犯人を探すためにTwitter上で情報拡散していた。その中に「犯人は川崎の殺害事件とも関係がある」といった内容が含まれていたため、同一犯行グループによる事件との見方が浮上。さらに、加害者の少年とされる人物の写真や事件に関与しているという女性の画像などが実名とともに拡散されている。

その一方、Twitterには事件に関与しているとされる女性の姉を名乗るアカウントが登場。そのツイートによると、二つの事件は全く無関係だったが、上村君が野毛山の事件の犯行グループの一味と誤解されて「人違い」で殺害された可能性があるという。また、野毛山のグループと川崎の不良グループの間に何らかの因縁があったとの憶測も流れた。さらには加害者の少年が「在日コリアン」であるとのウワサも飛び出し、それがヘイトスピーチにつながる状況も生まれている。

だが、いずれにせよ根拠は乏しく真偽は全くの不明。報道などで明かされている情報と食い違う部分も見受けられ、まったくのデマであるとも考えられる。しかし、これらの情報はTwitterやLINEで爆発的に拡散され、巨大掲示板「2ちゃんねる」やまとめサイトにも相次いで掲載されており、もはや収拾がつかない事態となっている。

「大津いじめ事件」の二の舞に?

これと同じような騒ぎは3年ほど前にも起きている。滋賀県大津市の男子中学生が自殺した事件で、その背景に陰湿なイジメがあったことが明らかになり、ネット上で事件関係者のものとされる個人情報が拡散された騒動だ。

この騒動でも加害者が未成年だったために情報の公開が限定され、それに不満を抱いたネットユーザーが暴走。ネットには加害者らの顔写真や実名などが書き込まれたが、全くのデマも多かった。

加害少年の母親とされる女性や祖父とされる男性、イジメを黙認した担任教師とされる男性らの顔写真や個人情報がネット上にさらされたが、これらは全く無関係の別人だった。その特定の根拠とされたのは「名字が同じ」などといった稚拙なものだったのである。

また、これらを鵜呑みにしたタレントのデヴィ夫人が自身のブログに画像や実名を掲載。デマを載せたというだけでなく、ネットで有名なネタ画像「チャリで来た」に加害者少年の顔を合成したコラ画像を掲載したうえで、全く無関係の少年を別の加害者少年と名指しするお粗末さだった。

これらは刑事事件や裁判沙汰に発展し、無関係の人物を事件関係者だとして情報拡散した男性2名が名誉棄損罪で書類送検された。また、デヴィ夫人も加害者の母親だと名指しした別人の女性から訴えられ、損害賠償金165万円の支払いを裁判所から命じられている。

これらのデマ拡散は名誉棄損の問題だけでなく、人違いで情報をさらされた人物の自宅・勤務先へのイタズラ電話や中傷などといった実害も生み出した。今回も同じように法的な処罰を受けるネットユーザーが出ないとも限らない状況だ。

「マスゴミ」を批判できないネットの無責任

非道な犯罪は許されるべきではない。だが、だからといってヒーロー気取りで法を逸脱していいわけではなく、ましてや無関係の人物の名誉を傷つけるのは論外だ。

かねてからネット上では、不確かな情報を基に報道したり特定の人物にリンチを加えたりするメディアに対して「マスゴミ」という蔑称が使われている。しかし、マスコミ批判しているネットユーザーたちも同じように不確定情報でリンチを繰り広げており、無関係の人物にまで深刻な害を及ぼしている。これではネットに既存メディアを揶揄する資格はないのではないかと思えてくる。

隠された「真実」を暴いたり、悪と決めつけた相手を糾弾する行為は“快感”がある。正義感や義憤から生まれた行動でも、いつしか快感に酔いしれることが目的となりモラルや情報の正確性はそっちのけになってしまう。

ネットは個人発信であっても立派な「メディア」だ。書き込まれた情報はデマであろうとも半永久的にネット上に残る。玉石混交の情報があふれているのがネットの魅力の一つでもあるが、やっていいことといけないことの線引きは大切だ。

一般人のしたことだからと許される道理はなく、そこには責任がつきまとう。その恐ろしさを十分に自覚し、暴走しているネットユーザーたちは、無責任な既存メディアと同じ轍を踏まないよう冷静にならなければいけないだろう。

(文/佐藤勇馬)

参照元 : DMMニュース


このような事件が起きると、毎回ネトウヨが犯人を在日朝鮮人に仕立て上げ、人種差別を煽る傾向がある。しかもデマを垂れ流すのでタチが悪い。

ネトウヨはデマだと発覚した後も訂正や謝罪をしない。

確かに非道な犯罪は許されるべきではないし、少年法は必要ないと思う。しかし、不確かな情報を撒き散らし無関係の一般市民の名誉を傷つける行為も許されない。

<ネットユーザーの反応>
「差別では無く日本人健全自己防衛の区別です」

「ヘイトを口実にした言論封殺らしい姑息さだなw」

「ガセでも何故そうなってしまうのかよく考えてみたらどうかな?」

「何でもかんでも犯人を在日韓国人のせいにするなよクズ共。犯人が日本人なら無罪とでも言うのかレイシストめ。拡散してるクズやお前らはこの犯人と同レベル」

「わざと在日だといってる感じもあるよね。ヘイトスピーチだと騒ぐために」

「複数犯で、主犯が在日フィリン人だろ?在日コリアンも複数いたし日本人も複数いたという情報は違うのかい?」

「しかしなんで早々に弁護士用意出来たんだろうな」

「フィリピ-ナって話になってもヘイトが心配されるとか誰も言わないのね」

「特定外国人の人権侵害を繰り返す2ちゃんねるは国民の健全な精神を蝕む犯罪メディアだから国家権力で閉鎖してもらえ」

「ヘイトスビ-チを隠れ蓑にした言論弾圧」

「犯人が在日って確かな情報もないのに在日とか言って恥ずかしくないの。悪いことをする奴はみんな在日かよ」

「家にいたとうそをつく日本人の父親より息子を出頭させたフィリピン人母の方が立派」

「犯人は日本人だろう。親父は日本人。母親はフィリピンなのになぜか在日になってる。ハーフは在日じゃないだろう」

「こういう明かなデマを平気で流すキチガイどもを目の当たりにすると従軍慰安婦とか強制連行とか南京虐殺とか、いかにもやってそうだと思える」

「毎度書かれるので、在日認定は全く信じなくなってる。逆効果だろう」







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